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カーボンニュートラルに即したグリーン購入法の改定

2023/05/01(月)
このブログをお読みになっている皆様は「グリーン購入法」について
当然お知りだと思いますが、そうでない方もお読みになられてるかも
しれませんので、簡単に説明させていただきます。

グリーン購入法は、「環境物品等の調達の推進に関する法律」の略称で
あり、政府機関や公共機関が、環境に配慮した製品やサービスを優先的に
購入することを義務付けた内容となっています。

具体的には、再生可能エネルギーを使用した製品や、省エネルギー性能の
高い製品、環境に配慮した認証を受けた製品などが対象となります。

これにより、公共部門がリーダーシップを発揮して環境に配慮した商品や
サービスを選択することが、市場における環境に配慮した商品の需要を
増やし、環境保護に貢献することが期待されます。また、グリーン購入法を
導入することで、公共部門が節電やエコロジーな活動を積極的に推進する
ことで、企業や個人にも環境保護への意識を広げる役割があるとされています。


このグリーン購入法では、指針となる基本方針が定められており、その内容に
ついては、毎年度末の2月に改定が行われています。

今回の改定では、4品目の新規追加、2品目の削除、32品目の判断基準の
見直しがおこなわれました。

そのなかでも、特に注目したいのは、次の2点の見直しです。

①カーボンフットプリントの算定及び開示を、複数の品目において配慮事項に
 設定し、コピー機等3品目及びタイルカーペットにおいては、より高い環境
 性能の基準値である基準値1に設定
②複数の品目において、カーボン・オフセットされた製品を配慮事項に設定

これらの見直しが行われた品目は以下の表のようになります。

詳しくは、こちらでご確認ください。

◆環境省 グリーン購入法.net
◆環境物品等の調達の推進に関する基本方針(令和5年2月24日変更閣議決定)【PDF】
◆環境物品等の調達の推進に関する 基本方針の変更について【PDF】

これまでは、リサイクルされた商品が中心となっていたグリーン購入法ですが、
カーボンニュートラルへの寄与できる製品が徐々に増えていく事が予想できます。

これから、2050年のカーボンニュートラル達成に向けてのカーボン・オフセットの
活用がどんどん行われていく事になるでしょう。

普段の生活では、あまり意識しにくい事柄であり、「何だか難しそうだな、、、」と
思われる方も、多いと思いますが、地球の未来を創る為でもありますので、お時間の
ある時にでも一度お考えになっていただけると幸いです。

グリーンステーション・プラスでは、皆様へのSDGsを始めとした環境情報をブログ等の
様々な形で発信していきますので、これからもよろしくお願いいたします。
この記事が、環境を学びたい方々に少しでもお力になれれば幸いです。

(by YN)

GS+おおさか環境賞大賞受賞

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