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「ESG投資」と「SDGs」について

2022/11/21(月)
現在、各国でSDGsへの取り組みが進められています。
それに関連して「ESG投資」と言う単語を耳にする事も多いと思います。

「ESG投資」と言う用語は「SDGs」に絡めて使われる事が多いのですが、その意味についてどれくらい理解されている
でしょうか?

今回のブログでは、あまりクローズアップされる事のない「ESG投資」の用語解説と「SDGs」との関係について簡単に
取り上げていきたいと思います。

「ESG投資」は、2006年4月に当時の国連事務総長であったコフィー・アナン氏が機関投資家に対して「PRI:責任投資
原則」を発表したことから注目を浴び始めました
「PRI」は、機関投資家に対して投資を行う際に「環境(E:Environment)」、「社会(S:Social)」、「企業統治
(G:Governance)」の3つの要素を投資対象の決定に盛り込むことを求めていました。
そして上記の3つの要素を盛り込み行われる投資の事を「ESG投資」と言います。
「ESG投資」の根幹をなす3つの要素「環境(E)」「社会(S)」「企業統治(G)」は、どのような内容から
なっているのでしょうか?
まず「環境(E)」ですが、その企業が環境に対してどのような行動を行っているかについての判断です。
判断基準としては、「CO2排出量の削減を行っているか?」「生物多様性の保護に配慮しているか?」「気候変動対策を
行っているか?」「再生可能エネルギーを活用しているか?」などが挙げられます。
次に「社会(S)」ですが、その企業が社会に対してどのような行動を行っているかについての判断です。
判断基準としては、「労働環境の改善を行っているか?」「人権に配慮しているか?」「女性を役員に登用しているか?」
「児童労働を行っていないか?」などが挙げられます。
最後に「企業統治(G)」とは、企業を運営する際にどのような行動を行っているかについての判断です。
判断基準としては、「法令を遵守しているか?」「情報開示に積極的か?」「社外取締役を設置しているか?」「役員会の
独立性は担保されているか?」などが挙げられます。

これらの情報を精査して「ESG」に積極的に取り組んでいる企業へ行う投資を「ESG投資」と呼ぶのです。
近年では、「ESG」の評価が高い企業ほど事業の社会的意義、成長の持続性などが優れた企業と考えられており、投資対象として
積極的に選ばれるようになってきています。
その為、これまでの財務情報だけでなく、「ESG」情報も記載した「統合報告書」を作成し公表する企業が増えています。

最後に、「ESG投資」と「SDGs」の関係性についてですが、これは、「SDGs」は地球規模で達成しようとする目標である為、
各国政府を始めとする公的機関の働きだけでは十二分な効果を上げる事が難しい為、国連は、「SDGs」につながる「ESG」の
観点を踏まえた活動を行っている企業に機関投資家からの投資を呼び込むことにより民間分野からも「SDGs」の達成を進めて
いこうとしており、言わば「ESG投資」は、「SDGs」の目標達成のための手段の一つであると言えるでしょう。

以上、「ESG投資」の用語解説と「SDGs」との関係について簡単に解説させて頂きました。

この記事が、「SDGs」を達成する為のお力に少しでもなれれば幸いです。

(by YN)

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