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持続可能な生産・消費とは?

2022/08/22(月)
巷でよく見聞きするようになったSDGs(Sustainable Development Goals)という言葉。
SDGsは日本語で「持続可能な開発目標」と訳されますが、「持続可能」とはどういうことでしょうか?

「持続可能である」ということは、たとえば、長い未来にわたってこれまでどおりおいしい肉や魚、野菜などを食べることができるということ。これまでどおり欲しいときに安全な水が手に入る環境がありつづけるということ。これからも学校などでちゃんと学ぶことができるということ。
これまでの幸せな暮らしが、自分の代だけではなく、子供や孫、その先の子孫たちもちゃんと享受することができるという状態を指します。そして、このような状態が世界中の人々の暮らしで実現しつづけることができるということです。

「持続可能」の概念を説明するのに次のような喩えがあります。

ここにリンゴの木があるとします。
リンゴの果実が実ったら、果実を収穫し、おいしくいただきますが、また来年になると木は果実を実らせます。このモデルは持続可能です。
しかし、リンゴの木を切り倒してしまったらどうでしょうか?
リンゴはそれで終わりです。もうリンゴを食べることはできなくなってしまいます。このようなモデルは持続不可能といえます。

しかしながら、現在の世界の状況は残念ながら持続不可能なモデルであふれています。
森林破壊、魚の乱獲や過剰消費、海洋プラスチックが増加の一途をたどっていることなどなど、さまざまな局面で持続が不可能なモデルの生活が繰り広げられています。
製品の大量生産・大量廃棄についても持続不可能なモデルですね。
世界の人口は増え続け、海の向こうで戦争が起こり、資源の奪い合いも起きています。今日を生きるための食べ物を手に入れることすら難しい暮らしを強いられている人々がいます。地球温暖化も進んでいます。経済の格差、教育の格差も広がっています。
このような状態が今後も続いていけば、人間の暮らしはどんどん過酷な状況になっていくというのは、誰もが気づいていると思います。

このような現状に対して私たち一般人にもできることはなんでしょうか?

電化製品をこまめにOFFにするなど、無駄なエネルギー消費を抑えることはできます。
移動手段としてCO2排出を抑えるために公共交通機関を積極的に利用することもできます。

そのほか、買い物をするシーンでもできることはあります!
環境などへの影響を考えて、自分にとって本当に必要な商品なのかをよく考えてみる。購入する場合はできるだけ環境負荷の少ない商品から選び、環境配慮に努めている事業者から購入する。
このような購買マインドにしていくことは誰にでもできることです。
たくさんの消費者がこのようなマインドで買い物をするようになることで、事業者は物の作りすぎをしなくなり、作るときにも環境配慮しながら、素材の有効活用や再利用などを考えるようになります。

このようにしてグリーン経済が回るようになれば、持続可能な生産消費モデルを形作っていくことができます。そしてこれはSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に近づくことでもあります。

消費者として持続可能な購買を実践するうえで目安になるのが環境ラベルです。
「エコマーク」や「グリーン購入法適合」などの表示が付いている商品は、古紙や再生プラスチックといった再生材からできた商品や、商品使用時のエネルギー消費を抑えるものなど環境配慮された商品です。

これらの環境ラベルが付いている商品を優先的に選ぶことで、持続可能な生産消費=グリーン経済を回すことに一役買うことができます。

「エコマーク」や「グリーン購入法適合」の商品は、WEBサイト「グリーンステーション・プラス」で掲載されていますので、是非とも参考にしてください!

(by SAKA)


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